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ITエンジニアの採用で魅力を訴求するためのポイントと手法

ITエンジニアの採用で魅力を訴求するためのポイントと手法

はじめに

弊社で展開するRPOサービスの一つであるダイレクトリクルーティング代行では、市場で獲得競争の激しく、1-2%程度しか返信率を獲得できないとも言われるITエンジニア向けのスカウトにおいて、SIerやコンサルティングファーム、事業会社やスタートアップなどを問わず10%前後の返信率をいただいています。

本記事では、高い返信率を得るための工夫やポイントを解説しています。

エンジニアが転職で重視するポイント

  • 成長機会と技術力向上
エンジニアが成長を感じられるプロジェクトや環境を提供することは、大きな魅力となります。具体的な技術研修やスキルアップのサポートが重要です。例えば、最新の技術トレンドを学ぶことができるプロジェクトへのアサインが可能なのか、技術力が不足するメンバーへのサポート体制はどのようになっているのかなど、具体的な情報を提供することは非常に有効です。
  • 公平な評価制度
適正かつ公正な評価制度は、エンジニアにとって安心して働ける要素の一つです。実力が正当に評価される環境を整えることが求められます。具体的な評価指標を明確化し、成果に基づいた評価を行うことで、エンジニアのモチベーションを維持し、能力開発を促進することができます。また、定期的な面談を通して、個々の目標設定やキャリアプランについて話し合い、成長を支援する体制を整えることも重要です。外部に対してどの程度情報を開示できるのかという点は議論が必要ですが、まずは制度を見直す所からスタートすると今後の組織強化に向けた基礎を整えることができます。
  • 柔軟な働き方の提供
リモートワークやフレックスタイムなど、柔軟な勤務形態を提供することで、ライフワークバランスを重視するエンジニア層にアピールできます。近年、ワークライフバランスへの関心が高まっていることから、柔軟な働き方を許容する企業は、エンジニアにとって魅力的な選択肢となります。また、育児休暇や介護休暇などの制度を充実させることで、多様なライフステージに対応できる環境を提供することも重要です。
  • 企業の成長性と安定性
企業の成長性や将来性をアピールすることは、長期的に働きたいエンジニアにとって大きな魅力となります。企業のビジョンや今後の事業展開について明確に示すことで、エンジニアは自身のキャリアパスと企業の成長を結びつけ、長期的なモチベーションを維持することができます。また、安定した経営基盤や財務状況を公開することで、企業の安定性を示すことも重要です。

エンジニアに刺さる訴求ポイントの見極め方

  • 社員へのヒアリング
自社のエンジニアに直接ヒアリングを行い、何が魅力となっているのかを把握することが重要です。社員の声を収集することで、エンジニアが実際に求めているものや、改善すべき点を理解することができます。アンケートやインタビューなどを活用し、具体的な意見や感想を聞き取ることで、より効果的な採用戦略を立案できます。
  • 競合分析の実施
自社と他社のエンジニア採用施策を比較、分析することで、独自の強みが見えてきます。競合他社の採用ページや求人情報などを分析することで、市場におけるトレンドや競合優位性を把握することができます。自社の強みを明確化し、差別化を図ることで、より多くのエンジニアにアピールできます。

採用ブランディングの重要性

  • 企業文化の明確化
独自の企業文化や価値観を明確に訴求することで、共感を得やすくなります。企業理念や行動指針などを明確に示すことで、エンジニアは企業の目指す方向性や価値観を理解し、共感することができます。また、社内イベントや社員インタビューなどを公開することで、具体的な企業文化を伝えることができます。
  • 外部メディアでの露出
PR記事や外部メディアで企業の魅力を紹介することも効果的です。企業の強みや魅力を第三者機関に紹介してもらうことで、信頼性が高まり、エンジニアへの訴求力も向上します。また、メディア露出を通して、企業認知度を高めることも期待できます。
  • 魅力的な仕事環境の整備
働きやすい職場環境を整えることで、エンジニアの入社後の満足度も高まります。快適なオフィス環境や最新の設備を整えるだけでなく、ワークライフバランスを支援する制度や福利厚生を充実させることも重要です。例えば、オフィス内休憩スペースやリフレッシュルームの設置、健康管理のためのサポートなど、エンジニアが安心して働ける環境を提供することで、定着率向上にもつながります。

スカウトにおける工夫

  • 誰に見て欲しいのかを明確にする

候補者は、貴方の送るスカウト以外にも大量の企業、エージェントからスカウトを受け取っています。その中から開封、返信をする際には、企業のネームバリューや職務内容、記載内容の魅力など、様々な要素が絡む中から選択することになります。ネームバリューの有無に関わらずどのような企業であっても特に重要になるのは、候補者が開封した際に「自分が読むべきスカウトなのか」を明確にすることです。「あなたのこういった経験に興味を持ちました」では、その他大勢のスカウトと変化がないため、候補者が読むべき理由を付けられているかどうかに着目しましょう。

 

  • 単なる強みではなく「差異」を言語化する

どのような体質の企業にも、必ずその環境を好む人が存在します。他社との差別化という点において、強みだけを探していると、仮にその強みをアピールしたとしても、同じ土俵では大手企業が優位に立つケースが多くなります。そこで、良かれ悪かれうちってこういう所あるよね、という部分を言語化し、あえてそこを文化・差異として推すという手法は非常に有効なフックとなり得ます。まずは事実を言語化する所からはじめてみましょう。

 

  • 訴求ポイントを明確にする
ターゲットとするエンジニア層を明確にし、その層が求めるポイントを絞り込み、具体的な事例やデータなどを用いてアピールすることが重要です。例えば、特定の技術分野に特化した企業であれば、その分野における実績やノウハウを具体的に示すことで、エンジニアの興味関心を惹きつけられます。

まとめ

採用活動は一度で完了するものではありません。フィードバックを活かし、常に改善を図りましょう。採用活動の結果を分析し、応募者からのフィードバックを収集することで、改善点を見つけることができます。例えば、応募者からの質問や意見を参考に、採用ページの内容や求人情報の改善を行うことで、より多くのエンジニアにアピールできるようになります。

魅力的な職場環境を整え、エンジニアが求めるポイントを的確に訴求することが、優秀な人材の採用につながります。これらのポイントを押さえた採用活動を行い、企業にとって最適な人材を獲得しましょう。
★弊社ではRPOサービスにおいて、ITエンジニアの採用を得意領域としてご支援させていただいております。まずはお気軽にご相談ください。
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